インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
そういえば尚史は、光子おばあちゃんの作ってくれたおはぎが大好きだったな。

「そっか、そんなこと考えてくれてたんだね。ありがとう」

「ああ、だからもう俺を使って変な妄想はしないでくれ。俺のことより、モモは自分の心配でもしてろ」

「御意」

尚史が協力してくれる理由がわかって少しスッキリしたし、尚史なりに私を心配してくれていることは嬉しかった。

よし、この厚意を無駄にしないように頑張らないと!


電車を降りたあと、家に向かって歩きながら今後の作戦を立てることにした。

カップルらしさとはなんぞやと考えつつ、私たちにできそうなことを挙げてみる。

「簡単そうなところから、ひとつずつクエストをクリアする感じで進めていこうか」

私たちのペースで少しずつとは言ったけど、のんびり構えているわけにもいかない。

来週の土曜日にはすっかり慣れていなきゃいけないのだから、少しばかり急ぐ必要がある。

「それで来週の土曜日に間に合うかな?」

「そうさなぁ……。じゃあ、できることからどんどんやってみよう。ひとつでも多くクリアするつもりで」

二人で相談して決めた明日のノルマは3つだ。

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