インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
私たちは今でもお互いの好きなものをたくさん知っているけれど、これからは好きなものも苦手なものも、もっとたくさん知るのだろう。

好きなものや楽しいことを、二人で見つけていけるといいなと思う。

尚史が買ってきてくれたアイスやプリンを冷蔵庫にしまってしばらくすると、給湯パネルからお湯張りが終わったことを知らせる音楽が鳴った。

「モモ、今日は一緒に入ろう」

「えっ、一緒に?!」

「今日はって言うか、俺は毎日でもモモと一緒に風呂に入りたいけどな。モモの背中流したり頭洗ったりしたいし、俺もして欲しい」

「尚史ってホントに私のこと好きだね」

「おうよ、やっとわかったか」

尚史は得意気な顔をして私を抱き上げ浴室へ運ぶ。

一緒に入るなんて私は一言も言っていないのに、尚史は一緒にお風呂に入る気満々だ。

尚史は脱衣所で私をそっと下に下ろし、私の服を脱がせ始めた。

尚史がそこまで言うならたまには一緒に入って背中くらいは流してあげようかな。

そんなことを思いながら浴室に入り浴槽の蓋を開けかけたとき、背後で浴室のドアを閉めた尚史から異様な色気がダダ漏れているのを感じた。

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