インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
「モモ、気持ちいい?」

「恥ずかしい……」

「その顔めちゃくちゃ可愛い。ずっと見てたいけど、モモが可愛すぎて俺もう限界」

「バカ……」

抱きしめ合って果てたあと、尚史は「モモ、愛してる」と言って私の唇に優しく口付けた。

尚史は毎日でも私と一緒にお風呂に入りたいと言ったけど、いくら新婚でもさすがにこれが毎日だと私の身がもたないな。

お風呂ではやっぱり、洗って温まるだけにしよう。


それからなんとか入浴を済ませ、少しのぼせながらようやくリビングに戻ると、尚史は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してグラスに注ぎ、ぐったりとソファーに倒れ込んでいる私に差し出した。

「大丈夫か?起き上がれる?」

「うん……あんまり大丈夫じゃないけどね」

起き上がってグラスを受け取り、冷たい水を飲みながら、隣に座った尚史の横顔をチラッと見る。

お風呂上がりの洗いざらしの髪でも、年季の入った部屋着のTシャツを着ていても、やっぱり尚史はイケメンだ。

このイケメンが私の夫で、私のことをバカみたいに溺愛していることが、いまだに不思議でならない。

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