雨上がりの恋
「それってさっきも言ってたけど、いつものアレ?」

「そう!断食ならぬ、断恋。ここに誓います!」

「今回で何度目だよ。そのセリフ。お前のそれはもう聞き飽きたっつうの。」

突然、背後から割り込んできた遠慮のない言葉に振り返ると、そこに居たのは仕事を終えたばかりで駆けつけてくれたもう一人の友人、櫻田 頼人(らいと)だった。

座る私たちからは、かなり見上げないといけない長身の頼人は、店内の女性客はおろか男性客の視線までも惹きつけるほどのイケメンだ。

今も現に、周りの客が頼人を見て色めき立っている。

「お疲れ。今日は遅かったね。」

と、千秋が声をかけた。
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