雨上がりの恋
頼人がそんな私をじいっと見てくるから

「…何見てんのよ。」

と、思わず可愛くない態度を取ってしまう。

だけど、彼はそんな私の態度に気を悪くする様子もなく目を細めて優しく微笑んだ。

「いや…やっぱり美優だなって思っただけ。お前はそれでいいよ。」

「…はぁ?どういう意味。」

「お前は、美味いもん食ってれば幸せそうっつーこと。」

そう言って楽しそうに笑う頼人。

「なにそれ。人をただの食いしん坊みたいに。こんな私でも食べられない時があったの知ってるくせに。」
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