雨上がりの恋
頼人は一旦口を噤むと「…いや」といって目線を私の顔から下に落としていく。

そして、上半身のある一点でピタリと止まると

「……やっぱこの辺は少し痩せたかもな。」

と、至極残念そうに言った。

この男は、本当に…….

「どこ見てんのよ!バカ!スケベ!」

「安心しろ!お前の胸なんか見たって勃たねぇから。」

「た…た…勃たねぇって下品すぎだし!」

友達なんだから勃たれても困るけど、なんだろう。

一瞬モヤっとしたものが胸の中に広がりかけた。

そして今度は私の視線も一瞬だけ頼人の下半身に向けられた。

これは……そう!条件反射的なものだ。

でもカウンターの影になってて何も分からなかった。
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