雨上がりの恋
今にも頼人の事を思い出してしまいそうな母と頼人の間に慌てて割って入った。

「お、お母さん!」

大声を出した私に、母は驚き困った表情を向けた。

「…何よ、いきなりそんな大声出して。この子が起きちゃうじゃないの、もう。陸だってビックリしてるし。」

「あ、ごめん…。」

怒られちゃったけど今の衝撃で、母の頭から蘇りそうな記憶がどこかに飛んで行ってくれたことを願う。

「あの、彼は大学時代の友人でね…。きょ、今日は…」

そこまで言ったはいいけど今日は、の続きを何て言うかそこまで考えていなかった。
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