未来の約束
「頼むから、突然居なくなるの止めてくれ」


顔を歪ませ、悲痛の叫びのように訴えてくる桐島に、胸が締め付けられた。


「ごめんなさい。今度から、気をつけ・・・」

「頼むから、2度としないでくれ」


言葉を遮り、桐島は念押しするように釘をさす。

有無も言わせないような態度に、あたしは小さく頷いた。


「会社の近くまで、乗せていく。変に勘違いとか、されたくねぇんだろ?

「でも・・・」

「電車、間に合わねぇだろ?」


時間を確認すると、桐島の言う通り、電車に間に合いそうもない。


「すいません」

「気にしなくていい。引き留めたのは俺だから」


そして桐島の車で、会社へと向かった。

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