W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
二人に食って掛かる奈津子。
涼月は徐に立ち上がってなぜか静香の横に来て肩を抱く。
「ここにいる、静香ちゃんが俺の恋人、いや、婚約者だ」
「は…?」
「え?」
「・・・」
「なんですって!?」
4人の反応は様々。
梗月は固まり、静香は涼月の顔を凝視。前澤副社長に至っては口をあんぐりさせて言葉を失い、奈津子はヒステリックに叫ぶ。
「だから奈津子とは結婚できない。諦めてくれ」
真剣な顔で言うから、否定したくても言えない雰囲気にどうしていいかわからず梗月を見ると目を逸らされた。
「な、何よそれ?私を馬鹿にしてるの?信じられない‼この事はおじ様達に言うから!」
立ち上がり捨て台詞のように叫んで、キッ静香をひと睨みして出ていってしまった。
みんなが呆然としてる中、静香は馬鹿にしてるのは奈津子の方では?となぜか冷静に心の中で突っ込んでいた。
「……ふぅ」
立ち膝だった涼月は大きなため息をして後ろに座り込んだ。
「きょう…、あ、いや涼月くん本気かね?」
「え、何が?」
「その、新村さんを婚約者だと…」
「そうだね…、半分嘘で、半分本気」
「えっ?」
真面目な顔で静香を見つめる涼月を再び凝視する。
「そう言っといた方が奈津子も諦めるだろ?俺は静香ちゃんのこと気に入ってるし。なあ、いいだろ?梗」
「……何で僕に話を振るんだ」
怒ってるように涼月を睨む梗月に息を飲む。
「静香ちゃんは梗の秘書だし……、梗は結婚しないんだろ?」
「……ああ」
「じゃ静香ちゃんを俺がもらってもいいわけだ。静香ちゃんこれからは婚約者としてよろしく」
細い目で梗月を見つめて、静香ににっこりと笑いかける。
「え、いやいやいやいや!…何言ってるんですか涼月さん!あり得ませんから!」
慌てて涼月を諌めるけど妙案だと一人納得顔。
「新村さん、少しの間この話に乗ってくれないだろうか?」
前澤副社長までおかしなことを言う。
頼むよ、とか、いやいや無理ですって、とかやり合っていたら、ずっと無言で傍観していた梗月が徐に立ち上がった。
「僕は帰るよ。涼、今日はうちに来るな。一人になりたい」
「あ、あの、梗月さん?」
梗月を追いかけようと立ち上がると、待ったと無言で手を前に出されて立ち止まった。
「静香くんも、今日は変なことに巻き込んでごめん。 ……明日は朝来なくてもいいから」
何を考えてるかわからない顔で言うとサッと出て行ってしまった。
何も言えず立ち竦んだまま閉められた戸を見つめた後、前澤副社長を見据え隣に移動ししゃがみこんだ。
「副社長!一体どう言うことなんですか?何がどうなってるのかさっぱりわかりません!」
迫る勢いで前澤副社長に詰め寄ると、横から涼月が止めに入る。
「静香ちゃん、ちょ、ちょっと待った」
「涼月さんも涼月さんです!何で婚約者だなんて変なこと言うんですか!何で梗月さんは怒ってるんですか!?」
「……」
「に、新村さん話すから!ちょっと落ち着いて」
泣きそうになりながら、今度は涼月に詰め寄ると前澤副社長が肩を抑えて静香を宥める。
座り直し落ち着いた頃、前澤副社長が説明した。
涼月は徐に立ち上がってなぜか静香の横に来て肩を抱く。
「ここにいる、静香ちゃんが俺の恋人、いや、婚約者だ」
「は…?」
「え?」
「・・・」
「なんですって!?」
4人の反応は様々。
梗月は固まり、静香は涼月の顔を凝視。前澤副社長に至っては口をあんぐりさせて言葉を失い、奈津子はヒステリックに叫ぶ。
「だから奈津子とは結婚できない。諦めてくれ」
真剣な顔で言うから、否定したくても言えない雰囲気にどうしていいかわからず梗月を見ると目を逸らされた。
「な、何よそれ?私を馬鹿にしてるの?信じられない‼この事はおじ様達に言うから!」
立ち上がり捨て台詞のように叫んで、キッ静香をひと睨みして出ていってしまった。
みんなが呆然としてる中、静香は馬鹿にしてるのは奈津子の方では?となぜか冷静に心の中で突っ込んでいた。
「……ふぅ」
立ち膝だった涼月は大きなため息をして後ろに座り込んだ。
「きょう…、あ、いや涼月くん本気かね?」
「え、何が?」
「その、新村さんを婚約者だと…」
「そうだね…、半分嘘で、半分本気」
「えっ?」
真面目な顔で静香を見つめる涼月を再び凝視する。
「そう言っといた方が奈津子も諦めるだろ?俺は静香ちゃんのこと気に入ってるし。なあ、いいだろ?梗」
「……何で僕に話を振るんだ」
怒ってるように涼月を睨む梗月に息を飲む。
「静香ちゃんは梗の秘書だし……、梗は結婚しないんだろ?」
「……ああ」
「じゃ静香ちゃんを俺がもらってもいいわけだ。静香ちゃんこれからは婚約者としてよろしく」
細い目で梗月を見つめて、静香ににっこりと笑いかける。
「え、いやいやいやいや!…何言ってるんですか涼月さん!あり得ませんから!」
慌てて涼月を諌めるけど妙案だと一人納得顔。
「新村さん、少しの間この話に乗ってくれないだろうか?」
前澤副社長までおかしなことを言う。
頼むよ、とか、いやいや無理ですって、とかやり合っていたら、ずっと無言で傍観していた梗月が徐に立ち上がった。
「僕は帰るよ。涼、今日はうちに来るな。一人になりたい」
「あ、あの、梗月さん?」
梗月を追いかけようと立ち上がると、待ったと無言で手を前に出されて立ち止まった。
「静香くんも、今日は変なことに巻き込んでごめん。 ……明日は朝来なくてもいいから」
何を考えてるかわからない顔で言うとサッと出て行ってしまった。
何も言えず立ち竦んだまま閉められた戸を見つめた後、前澤副社長を見据え隣に移動ししゃがみこんだ。
「副社長!一体どう言うことなんですか?何がどうなってるのかさっぱりわかりません!」
迫る勢いで前澤副社長に詰め寄ると、横から涼月が止めに入る。
「静香ちゃん、ちょ、ちょっと待った」
「涼月さんも涼月さんです!何で婚約者だなんて変なこと言うんですか!何で梗月さんは怒ってるんですか!?」
「……」
「に、新村さん話すから!ちょっと落ち着いて」
泣きそうになりながら、今度は涼月に詰め寄ると前澤副社長が肩を抑えて静香を宥める。
座り直し落ち着いた頃、前澤副社長が説明した。