W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
涼月がワンピースをベットに置き部屋から出て行く。
昨日の美容師さんが置いていったのだろう、用意されたノースリーブのワンピースはラベンダー色の上品な色合いででシフォンの柔らかい波がベッドに流れていた。
ノロノロとベッドから這い出し、バスルームで頭からシャワーを浴び、無心になろうと努めた。
支度をして部屋を出ると、窓の外を見ながら誰かと電話をしてる涼月が立っていた。
静香に気付くと電話を切り、彼女をダイニングテーブルに導く。
時間はお昼近く。遅いブランチが用意されていた。
「さあ、食べてからここを出よう」
「でも、私食欲が無くて…」
「だめだよ、最近全然食べてないだろ?ちゃんと食べないとそのうち倒れてしまう。さあ、」
全然食欲が沸かない静香を無理やり座らせ、向かい側に涼月が座ると、じっと見つめられる。
仕方なく、ほうっと小さくため息をついて、スープに口を付けた。
「…涼月さん、そんなに見つめられると食べにくいです…」
「ちゃんと見てないと、すぐ食べるのやめてしまうだろ?さ、このリゾットも食べて。静香ちゃんが食べやすいようなものを用意してもらったんだからちゃんと食べて」
「…はい」
体を気遣い進めてくれる涼月の優しさを感じながら、リゾットを食べた。
ホテルをチェックアウトし、涼月の車で本郷邸へ向かう。
重苦しい空気の中、ひと言も言葉を交わさず、流れる景色を眺めた。
もし、万が一総裁に結婚の許しが出たら、静香は涼月と結婚することになる。
覚悟を決めなきゃいけない。
眉を顰め、グッと握る手に力を込めた。
昨日の美容師さんが置いていったのだろう、用意されたノースリーブのワンピースはラベンダー色の上品な色合いででシフォンの柔らかい波がベッドに流れていた。
ノロノロとベッドから這い出し、バスルームで頭からシャワーを浴び、無心になろうと努めた。
支度をして部屋を出ると、窓の外を見ながら誰かと電話をしてる涼月が立っていた。
静香に気付くと電話を切り、彼女をダイニングテーブルに導く。
時間はお昼近く。遅いブランチが用意されていた。
「さあ、食べてからここを出よう」
「でも、私食欲が無くて…」
「だめだよ、最近全然食べてないだろ?ちゃんと食べないとそのうち倒れてしまう。さあ、」
全然食欲が沸かない静香を無理やり座らせ、向かい側に涼月が座ると、じっと見つめられる。
仕方なく、ほうっと小さくため息をついて、スープに口を付けた。
「…涼月さん、そんなに見つめられると食べにくいです…」
「ちゃんと見てないと、すぐ食べるのやめてしまうだろ?さ、このリゾットも食べて。静香ちゃんが食べやすいようなものを用意してもらったんだからちゃんと食べて」
「…はい」
体を気遣い進めてくれる涼月の優しさを感じながら、リゾットを食べた。
ホテルをチェックアウトし、涼月の車で本郷邸へ向かう。
重苦しい空気の中、ひと言も言葉を交わさず、流れる景色を眺めた。
もし、万が一総裁に結婚の許しが出たら、静香は涼月と結婚することになる。
覚悟を決めなきゃいけない。
眉を顰め、グッと握る手に力を込めた。