W Love ダブルラブ~イケメン双子に翻弄されて~
「おい!何してる!」
「わっ!」
急に誰かに引き寄せられ思わず声を出すとぽすっと温かい胸に包まれた。
安心できるその腕に嬉しくて顔を上げる。
「梗月さん」
梗月は静香を引き寄せると涼月を睨んだ。
「別に、何も。ただ今までの事を誤ってただけだ」
ぶっきらぼうに返事をしてそっぽを向く涼月に苦笑いする。
まだ怒ってるような梗月にフォローした。
「本当です。梗月さん。それで一つ約束してもらいました。」
「約束?」
まだ眉間に皺を寄せて怪訝な顔で見下ろす梗月ににっこり笑った。
「はい、涼月さんと奈津子さんが幸せになってくれることを約束してもらいました」
「静香、君は…」
梗月まで困ったような顔で見てきて、それが涼月とそっくりだったものから思わず笑ってしまった。
「フォッフォッフォッ、梗月、本当にいい子を見つけたな」
「総裁…社長…」
後ろから総裁の笑い声が聞こえ振り向くと、両親も一緒に立っていた。
慌てて梗月に預けていた背を立たせる。
「静香くん、わしは君を気に入った。どうかわしをおじい様と呼んでくれ。女孫はいないからそう呼ばれると嬉しい。なあ、どうだろう?」
「は、はい。いいんでしょうか?」
思わず梗月を見上げると、呆れたような苦笑いをして頷いた。
それに安心して向き直る。
「はい、では、おじい様。今日はありがとうございました。また、今度は遊びに来てもいいですか?」
「もちろんだとも!ああ、かわいい子におじい様と呼ばれるのは悦じゃ。くせになりそうだ」
「じい様、静香は僕のだから取ってくれるなよ?」
目を細め嬉しそうに笑うおじい様に、不機嫌そうに言う梗月がおかしくてまた笑う。
「フォッフォッ、梗月、男の嫉妬は醜いぞぉ。でーんと構えてないとなあ」
そうだそうだと言う涼月に、お前もだ、と笑う父に釣られてみんなで笑っていた。
厳しそうなイメージだったおじい様は茶目っ気たっぷりに笑い、髭を触り、満足そうに頷いていた。
「わっ!」
急に誰かに引き寄せられ思わず声を出すとぽすっと温かい胸に包まれた。
安心できるその腕に嬉しくて顔を上げる。
「梗月さん」
梗月は静香を引き寄せると涼月を睨んだ。
「別に、何も。ただ今までの事を誤ってただけだ」
ぶっきらぼうに返事をしてそっぽを向く涼月に苦笑いする。
まだ怒ってるような梗月にフォローした。
「本当です。梗月さん。それで一つ約束してもらいました。」
「約束?」
まだ眉間に皺を寄せて怪訝な顔で見下ろす梗月ににっこり笑った。
「はい、涼月さんと奈津子さんが幸せになってくれることを約束してもらいました」
「静香、君は…」
梗月まで困ったような顔で見てきて、それが涼月とそっくりだったものから思わず笑ってしまった。
「フォッフォッフォッ、梗月、本当にいい子を見つけたな」
「総裁…社長…」
後ろから総裁の笑い声が聞こえ振り向くと、両親も一緒に立っていた。
慌てて梗月に預けていた背を立たせる。
「静香くん、わしは君を気に入った。どうかわしをおじい様と呼んでくれ。女孫はいないからそう呼ばれると嬉しい。なあ、どうだろう?」
「は、はい。いいんでしょうか?」
思わず梗月を見上げると、呆れたような苦笑いをして頷いた。
それに安心して向き直る。
「はい、では、おじい様。今日はありがとうございました。また、今度は遊びに来てもいいですか?」
「もちろんだとも!ああ、かわいい子におじい様と呼ばれるのは悦じゃ。くせになりそうだ」
「じい様、静香は僕のだから取ってくれるなよ?」
目を細め嬉しそうに笑うおじい様に、不機嫌そうに言う梗月がおかしくてまた笑う。
「フォッフォッ、梗月、男の嫉妬は醜いぞぉ。でーんと構えてないとなあ」
そうだそうだと言う涼月に、お前もだ、と笑う父に釣られてみんなで笑っていた。
厳しそうなイメージだったおじい様は茶目っ気たっぷりに笑い、髭を触り、満足そうに頷いていた。