うさぎに罪はないがうさぎ好きな彼は罪深い
……いや、普通はそうでしょ。
知らない人間が来たんだから。

「ごめん、なんか機嫌悪いみたい」

「仕方ないですよ」

しかし。
確かに生で見るうーたんは可愛い。
画像の十倍くらい。
毛は柔らかそうだし、……さ、さわりたい。

「そうだ、おやつあげてみる?」

「いいんですか?」

「うん」

渡された、スティック状の乾燥パインを差し出してみる。
ふんふんとちょっと警戒気味ににおいを嗅いでいたうーたんだけど、すぐに出てくるともぐもぐと食べ出した。

「やだ、凄い可愛い!」

「だろ?
あたま撫でてやって」

そーっとあたまを撫でるともふもふだった。
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