うさぎに罪はないがうさぎ好きな彼は罪深い
「……別に嫌いじゃないですけど。
でも、まわり、引いてますよ?」
「朝比奈さんが嫌いじゃないんだったらいいー」
まるで子供みたいに笑う斉藤さん。
……もう、なんですか、その笑顔。
無駄に私の胸をときめかせるのやめてください。
うーたんの話しかしない斉藤さんは、その、好きじゃないんですから。
「ですから、この件は――」
営業部との合同会議。
前で話している斉藤さんは、いつものうさぎさん自慢の顔が信じられないくらい、キリッとしている。
「この契約が結ばれれば、売上前年比200%も夢じゃないかと」
200%とか大きく出たもんだな。
目標20%アップでもみんな、ヒーヒー言っているのに。
「それで、勝算は?」
意地悪く、ニヤニヤと部長は笑っている。
でも、まわり、引いてますよ?」
「朝比奈さんが嫌いじゃないんだったらいいー」
まるで子供みたいに笑う斉藤さん。
……もう、なんですか、その笑顔。
無駄に私の胸をときめかせるのやめてください。
うーたんの話しかしない斉藤さんは、その、好きじゃないんですから。
「ですから、この件は――」
営業部との合同会議。
前で話している斉藤さんは、いつものうさぎさん自慢の顔が信じられないくらい、キリッとしている。
「この契約が結ばれれば、売上前年比200%も夢じゃないかと」
200%とか大きく出たもんだな。
目標20%アップでもみんな、ヒーヒー言っているのに。
「それで、勝算は?」
意地悪く、ニヤニヤと部長は笑っている。