恋愛境界線
「ああ…なるほどねえ…」

「え?」

今田さんはそんな声を上げて、私たちを交互に見て笑う。


「だから先生、今朝は機嫌良かったんですねえ」

「なっ…何のことだ?」


くすくす笑う今田さんを見て、本郷先生は表情を歪める。
私は今田さんが何で笑いだしたのかわからず、首をかしげる。


「ふふ…私はお邪魔みたいですので、ナースステーションに戻りますね」

「ちょっ…!今田さん…」

本郷先生は顔を赤らめて、それを隠すように左手で顔を覆う。

今田さんは微笑みながら廊下に出て、病室の扉を閉める。


「…そんなに顔に出てただろうか」

先生、本当に顔が真っ赤。



「はい。そんなに照れたらそりゃバレちゃいますよ」

私は照れる先生があまりにも可愛くて、つい笑ってしまう。
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