名もない詩集
本当はね
辛いって理由を
話した途端に
音信不通になって
悲しかったよ

同じ頃
君が書いた
エッセイに
私がしたのと
おんなじ事書いて
嫌だって
言ってたの見て

偶然にも
一致しすぎてた
内容と
タイミングで

私のこと?
と心配した

だって
あの日以来
君からの連絡は
二度となかったし
潰れちゃってたから

君に言えなかった
事がある

私はウツ病じゃなく
ウツ状態だ
それが言えなかった

君が嫌がってるのに
私からメールなんて
できなかったから

その思いを
気づかれもしない
その君の間違いを
訂正する術がなくて

私の言葉は
詩でしか
伝えられないから

私から
書く事を
奪わないで

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