名もない詩集
ある春の日に
笑顔で現れし君の
戸惑いて我思う

眩しき人


夏の日に
傷つき
疑いあいながら
我思う


強き人



季節は巡りて
今日秋の日に
去りし君と

感無量の別離に
一冊の詩集を渡す

開けばそこに
二人歩いた道の
見えること伝えし

小さくなる足音の
わびしさよ
我思う


優しき人


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