行き着く先は・・・甘い貴方の檻の中?
「へえ、女か・・・」

さくらを上から下までジロジロと見続ける暴君系バンパイヤ・南條。

「で、名前は?」

どこまでも上からな南條に

「・・・西園寺、さくらと申します」

さくらはわざと丁寧に挨拶をした。

「それ、カラコン?」

これまた、聞きなれた疑問質問。

「天然物ですが、何か?」

腕を組み、足をクロスして拒否の姿勢を示すさくらに、執事系・廣瀬が苦笑して

「すみません。いつもはもっと礼儀正しいのですが・・・」

「私を格下に見ているということですね?」

「あんた・・・」

さくらは、立ち上がって、南條の顔の前に人差し指をビシッと突き立てると

「あ・ん・たじゃなくて、西園寺さん、でしょ!」

と言いきった。

「西園寺、さん?」

「はい、何ですか?」

立ち尽くす暴君系・南條の横で、執事系・廣瀬と、アイドル系桃子が笑った。

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