雨色のてるてるぼーず
「マナーがなっていなかったこと、お詫び申し上げます。ですが…」





そう言って陽おばさん達に近づいていく。





何やら小さな声で話をしている。






陽は背を向けていて何を話しているかわからない。






だけど突然おばさん達が笑顔で






「あらあらそーだったのねーあんた!頑張りなさいよ!」





そう言って陽の背中をバンッと叩いて立ち去って行った。





そして陽も私の方へと戻ってくる。






「すごい陽!どうやってあのおばさん達をあんな笑顔にさせたの!?」






「んーっとね〜、内緒」






陽は人差し指を口にあてそう言った。






陽はすごい。私が出来ないことをどんどんやってしまう。





そして自分にないものを持っている。






好きだなぁ。





この気持ちを感じたのは3度目。






いつかこの気持ちを伝えられる時が来たらいいな。





そう思いながら隣を歩く陽を見た。



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