運命だけを信じてる
夜8時まで営業部局との打ち合わせがあるという星崎課長の返信に、いつかの公園で待っていますと短く返した。
星崎課長を好きだと自覚したあの公園で、彼の想いと向き合おう。
メイクを直して会社を出ようとしたところで、廊下を走る足音が耳に届いた。
「前山!」
「星崎課長?」
名前を呼ばれて振り返れば、会議に参加しているはずの星崎課長が駆け寄ってきた。
「掴みだけ参加して、後は逢瀬に任せてきた」
「そんな、私、待てますよ?」
「そうだな。俺が、焦っているのかもな」
苦い顔をした星崎課長は長い足で私を追い越した。
「珈琲でもテイクアウトして、公園で飲もうか」
「はい!今夜は私に奢らせてくださいね」
私はいつも通り笑えているだろうか。
顔、強張ってるのかな。