運命だけを信じてる

サンドイッチを食べながら、空いた席を見つめる。


ホントに分からない。
私をからかっているだけなら、どうしてそんな風に笑うのよ。

なんで。


「前山ちゃん、お昼それだけ?」


栄養ドリンクを片手に小牧さんの席に座った先輩が声を掛けてくれた。


「そういう逢瀬先輩はお昼食べました?」


「無理。二日酔いで死にそう」


手をひらひらさせながら、逢瀬先輩は苦笑した。


「月曜から飲んだのですか?」


「そう責めるなよ。頭痛いんだから」


私を前山ちゃんと呼ぶ逢瀬 蓮(おうせ れん)はかつての私のOJTで、たくさん助けてもらった。

適当そうに見えて面倒見の良い4つ年上の先輩だ。

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