運命だけを信じてる

社会人のくせして金髪で。
入社当日に好きだなんて言ってきて。

彼は、働くということを舐めている。

そんな狭い視野でしか小牧さんを見ていなかったーー見れなかった自分が情けなくて、泣きたくなった。



「おまえの男気に惚れたよ。今日の昼飯、奢らせてくれ」


「ご馳走様です」


「星崎課長、俺もいいっすか」


「ああ、いいよ」


タイミングよく出社した逢瀬先輩も割り込んできて、お礼を言うタイミングを逃した私を置いてきぼりにしてみんなが席に戻っていく。



「こ、小牧さん…」


慌てて彼の袖を掴んだ。


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