神志名社長と同居生活はじめました
帰宅してから、社長の帰りをじっと待つ。

同居はあの日、解消した。
今はもう、ここで一緒に暮らしている訳ではない。

それでも、社長はきっと来るって、確信みたいに思っていた。


二十時を過ぎた頃、玄関の扉が開く音が聞こえた。
慌てて部屋を飛び出すとーーそこにはやっぱり、



「……お帰りなさいっ」

「ただいま」

優しく微笑みかけてくれる、社長の姿が。
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