神志名社長と同居生活はじめました
「……え?」

突然のことに、口をぽかんとさせたまま体を硬直させてしまう。


そんな私に、社長はフッ……と柔らかく笑った。そして。



「眼鏡ない方が可愛いんじゃない?」



そう言って、再び私に眼鏡を掛けさせると、スタスタとその場を去っていった。


……何、今の⁉︎ 可愛い⁉︎ いや、それより……


笑った⁉︎ あの社長が⁉︎


……いや、笑顔は幻だったかもしれない。だって、今まで誰も笑顔を見たことないって噂されているんだよ? そんな社長が、私なんかにアッサリ笑顔を見せるとは思えない。



……でも、〝可愛い〟と言われたのは確かなような……。
私は社長に対して色恋的な気持ちは一切ないけれど、あの美形に至近距離で見つめられ、おまけに〝可愛い〟だなんて言われたら、さすがの私も少々ドキドキしてしまったのだった。
神志名社長、恐るべし。
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