神志名社長と同居生活はじめました
その為、毎月十五日は定時で上がり、駅で待ち合わせて、一緒に夕ご飯を食べに行っている。
特別なことをする訳ではない。
だけど私にとってこの〝十五日〟は、とても大切にしている時間。
松崎さんもよく、〝特別なことなんてしなくても、二人だけの些細な約束を二年間も継続させているのが凄いし素敵〟と言ってくれる。
……だけど、本音を言うと今日は尚に会うのが少しだけ、怖い。
〝あんまりくっつかないでもらっていい?〟
尚からのあの言葉と、本気で嫌がっているように見えた表情が、頭から離れない。
そんなことを考えながら松崎さんと一緒に更衣室に入ると、先に着替えていた女性社員数人が、何やら輪になってひそひそ話をしていた。
私と松崎さんが入ってきたことに気付いた一人が、
「松崎さん、木月さん。これ、ちょっと見てくださいよー」
と、私達に携帯の画面を見せてこようとするけれど……
「ちょっと! 木月さんに見せちゃ駄目でしょ!」
「そうよ! 木月さんには駄目!」
「どうして?」
「だって、木月さんと牧田さんは……あの、木月さん、本当に何でもないんです!」
女性社員達のそんな会話が、気にならないはずがない。
私に関係する噂話をしていたということ? しかも今、尚の名前まで出てきた……?
何だかとても、嫌な予感がする。
その時、彼女達の背後にいつの間にか回り込んでいた松崎さんが、彼女達が見ていた携帯をバッと奪い取る。
そして私の方へと戻ってきて、二人で一緒に画面を覗き込んだ。
そこに表示されていたのは、間瀬 涼音さんのブログだった。
今やソーシャル・ピクシーの看板タレントの一人とも言える間瀬さんのブログを、うちの社員が読んでいることにおかしなことはないのだけれど……
問題は、その最新記事の内容だった。
【タイトル:彼氏が出来たっ!☆】
特別なことをする訳ではない。
だけど私にとってこの〝十五日〟は、とても大切にしている時間。
松崎さんもよく、〝特別なことなんてしなくても、二人だけの些細な約束を二年間も継続させているのが凄いし素敵〟と言ってくれる。
……だけど、本音を言うと今日は尚に会うのが少しだけ、怖い。
〝あんまりくっつかないでもらっていい?〟
尚からのあの言葉と、本気で嫌がっているように見えた表情が、頭から離れない。
そんなことを考えながら松崎さんと一緒に更衣室に入ると、先に着替えていた女性社員数人が、何やら輪になってひそひそ話をしていた。
私と松崎さんが入ってきたことに気付いた一人が、
「松崎さん、木月さん。これ、ちょっと見てくださいよー」
と、私達に携帯の画面を見せてこようとするけれど……
「ちょっと! 木月さんに見せちゃ駄目でしょ!」
「そうよ! 木月さんには駄目!」
「どうして?」
「だって、木月さんと牧田さんは……あの、木月さん、本当に何でもないんです!」
女性社員達のそんな会話が、気にならないはずがない。
私に関係する噂話をしていたということ? しかも今、尚の名前まで出てきた……?
何だかとても、嫌な予感がする。
その時、彼女達の背後にいつの間にか回り込んでいた松崎さんが、彼女達が見ていた携帯をバッと奪い取る。
そして私の方へと戻ってきて、二人で一緒に画面を覗き込んだ。
そこに表示されていたのは、間瀬 涼音さんのブログだった。
今やソーシャル・ピクシーの看板タレントの一人とも言える間瀬さんのブログを、うちの社員が読んでいることにおかしなことはないのだけれど……
問題は、その最新記事の内容だった。
【タイトル:彼氏が出来たっ!☆】