神志名社長と同居生活はじめました
「あ、社長。朝食は、和食派ですか? 洋食派ですか?
昨夜ご迷惑をお掛けしたお詫びもしたいですし、希望があれば何でもおっしゃってください」

私がそう尋ねると、「凄い。何でも?」と聞き返される。


「そんな豪勢な食事は用意出来ませんが。でも、こう見えても料理は得意なんです」

「だろうね」

「え?」

「あ、いや。何でもない」


何だろ? あ、料理好きっぽいイメージがあるとか、かな?



「どうしようかな。朝はいつもコーヒーしか飲まないから」

「あっ、そうなんですね! じゃあ、すぐにコーヒーを淹れーー」

「いや。せっかく雅が作ってくれるなら、食べようかな。和か洋なら、どちらも好きだけど和食がいい」

「和食ですね! お待ちください!」


良かった。これで昨夜のことがチャラになるなんて勿論思っていないけれど、多少はお詫びが出来るから……。



……サラッと名前を呼び捨てにされたけれど、それは気にしないことにしよう。
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