神志名社長と同居生活はじめました
「車の運転、好きなんだよね。中城の車に乗ると、あいついつも喋っててうるさいし……」

「そうなんですか。じゃあ、車を取りにお家に行ってらしたんですね?」


うん、と答えてから「じゃあ行こうか」と爽やかに言われる。


……本当にするんだ、デート。



私は玄関の鍵をしっかり閉めると、アパート前に停めてある社長の車に乗車させていただく。

車に興味のない私でも分かる……この車、有名な高級車だ。
上質な革の良い匂い。

助手席に座るだけで、背筋がピンと伸びてしまう。
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