神志名社長と同居生活はじめました
「雅? もっとリラックスしなよ」
そんな私の様子を見て、社長がちょっと呆れたような声色でそう言ってくる。
お言葉に甘えて、伸ばしていた背筋を少しだけ丸め、背もたれを使わせていただく。
うちの実家にある、私の軽自動車とは乗り心地が全然違う。いや、比べるのもおこがましいけれど。
「ところで、どこの遊園地に行く?」
俺そういうの詳しくないから、と社長が言う。
「あ、そうですね。ここからだと、フラワァパークでしょうか」
フラワァパークは、都心にある有名な遊園地。
植物園も併設されており、老若男女問わず人気の場所だ。
「一番近いのはそこだよね。でも……」
「でも?」
「そこ、この間行ってた所じゃない? 牧田が、間瀬 涼音と」
私のことを気に掛けてくれてか、社長からそんな風に伺ってくれる。
「そう言えばそうでしたね」
強がりとかじゃなくて、本当に忘れていた。
そもそも社長とこうして遊園地に行く流れになったのも、尚と間瀬さんが遊園地デートしたというブログを見たからだというのに。
正直、尚との楽しかった思い出などは日に日にどんどん忘れている。
尚との今までの思い出より、社長とのこれからの思い出を作りたい……なんて考えてしまっている自分もいる……。
そんな私の様子を見て、社長がちょっと呆れたような声色でそう言ってくる。
お言葉に甘えて、伸ばしていた背筋を少しだけ丸め、背もたれを使わせていただく。
うちの実家にある、私の軽自動車とは乗り心地が全然違う。いや、比べるのもおこがましいけれど。
「ところで、どこの遊園地に行く?」
俺そういうの詳しくないから、と社長が言う。
「あ、そうですね。ここからだと、フラワァパークでしょうか」
フラワァパークは、都心にある有名な遊園地。
植物園も併設されており、老若男女問わず人気の場所だ。
「一番近いのはそこだよね。でも……」
「でも?」
「そこ、この間行ってた所じゃない? 牧田が、間瀬 涼音と」
私のことを気に掛けてくれてか、社長からそんな風に伺ってくれる。
「そう言えばそうでしたね」
強がりとかじゃなくて、本当に忘れていた。
そもそも社長とこうして遊園地に行く流れになったのも、尚と間瀬さんが遊園地デートしたというブログを見たからだというのに。
正直、尚との楽しかった思い出などは日に日にどんどん忘れている。
尚との今までの思い出より、社長とのこれからの思い出を作りたい……なんて考えてしまっている自分もいる……。