砂時計が止まる日
「ここはあくまで白川学院の付属校。
毎年、3年生になると白川学院大学への推薦な争いになる。
そして、この高校ではキザな言葉で言うと“未来のエリート”養成するためにそんなひとに相応しい“素材”を持っているかを探しているの。
そのひとつの手段が生徒会。
そこで多くの責任を負いながら、必要な判断を下す必要がある環境に揉まれてもらうの。
新垣さんも生徒会に入ってるからには一度は聞いたことがあるんじゃない?」
彼女は凄く真剣な顔をする。
メガネの奥底の目がより一層強く光った。
「私、回りくどいのは嫌いだから単刀直入に言うわ。
新垣さん、あなた白川学院大学に推薦で進学を決めない?」
外では部活動などに勤しむ生徒の声がするのにここは静寂。
「あなたは特待生だからここには入試の時の履歴書とか面接シートとか全てファイリングされてるの。
入学試験の点数も1年生の頃も今までも、全て点数は安定している。
母子家庭でお母さんの代わりに下の兄弟たちの面倒をみてる。
部活動には所属してないけれど生徒会にアルバイト。
その全てを両立する力を持っている。
生徒からの人気も、この前の式典では責任感や実現する力も十分見せてくれた。
それに教師相手に自分の意見をそこまではっきり言える人はそういない。
ここまで揃った人材はいないのはもうこの学校の誰もが知っている。
どう?この提案受けてみない?」
あぁ、あの噂本当だったんだ。と口の中で呟いた。