砂時計が止まる日
「もし、私が受けたら...どうなるんですか?」
「あなたの推薦枠は特別枠。
だから他の生徒には影響はない。
もちろん好きな学部、学科へ進めることになる。
もし、決まれば3年生になっても今の成績を保ちながら、様々な経験を積んでもらえば構わないわ。
あなたにデメリットはないはずよ?」
確かに私にはいいことしかない。
でも、それでいいのか。
それがわからない。
「少し、考えさせてください。」
「やっぱりね。
新垣さんがすぐに首を縦に振るとは思ってないわよ。
それで今の気持ち的にはどれぐらい?」
この先生には適わないな、と思った。
「フィフティーフィフティーですよ。
私の気持ちだけで決めてもいいわけないですし、今はまだ将来にだけ目を向けられるほど大人じゃないんです。」
「そう、今日はありがとう。
良い答えを期待してるわ。」
私は先生とその小部屋を出た。
「あなたほど大人な高校生、見たことないわよ。」
先生のそんな言葉は私の耳には届かなかった。