君のところまで走ってみせる


ガラガラ

「失礼します…」

「あ。あなたが中坂美月さんだよね。こっち来てーはーい、1回こっち向いてー。今日から一緒に図書委員やってくれる…」
「中坂美月です!よろしく…お願いします!」

「初めてだから、高木くん、よろしくね?」

「はーい!」

「高木くん今日空いてる?放課後本の点検してほしいの。いい?」

「えぇ〜!俺今日バイトー」

「んじゃー、他の子ーやってくれる人ー」

「やだー。」「うち今日予定が〜」「めんどー」

えぇ〜こんな感じなんだ…
やり方わかんないけど私やろうかな…

「「はい」」

えー!かぶったー!?

「あらっ!浜崎くんやってくれる?
あ、中坂さんも!!」

浜崎…くん?
その子は、1個下の高1の浜崎はじめくん。

「また浜崎やってくれんのー?」
「ありがとー!頑張れー」

えぇー!普通に任せるの!?

「じゃあ〜…浜崎くん、中坂さんに教えてあげてね
2人、自分から動いてくれてありがとうねー。」
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