ねぇ、こっちを向いて



それからどうやって帰ったのかわからない。


でも、脳裏にちらつくのは


驚きと傷つきが入れ混じったなんとも言えない


笹倉くんの顔だった。


嫌いだったよ…すごく。でもね、気づいたんだよ……ほんとは嬉しかったこと、話しかけられる度に幸せな気持ちになったこと。


「好きだったってこと……」


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