旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
「もしかしたら昔のように心のないことを言われるかもしれない。……その時は絶対に俺に言うこと。お願いだからひとりで抱えて苦しまないでくれ」

俊也さんの優しさにまた嬉しくて、泣いてしまいそう。

だけど今は笑顔で彼に伝えるべき。

「……はい!」

笑って返事をすると、俊也さんも笑顔を見せた。

ずっと自分の生い立ちに負い目を感じてきた。でもそんなの関係ないよね。他人にどう思われようと、私は今とっても幸せ。だったら堂々と、彼の隣でいつも笑って過ごしていこう。

「それとさ」

そう前置きすると、彼は私の耳に顔を寄せた。

「早く子供がほしいな。芽衣と俺の子だったら、絶対可愛いだろうし」

「なっ……!?」

声を荒らげる私を見て、俊也さんは声を上げて笑った。

「いや、でももう少し芽衣との新婚生活を楽しみたいな」

「もう、どっちですか?」

すると彼は足を止め、周りに人がいないことを確認してそっとキスを落とした。

「どっちも。……芽衣のことを愛しているから早く子供も欲しいし、ふたりの時間も大切にしたいんだ。だからまずは今夜、とことん愛し合おうか?」

意地悪な顔で言う彼にタジタジになりながらも、そんな俊也さんがやっぱり大好きで彼の胸の中に飛び込んだ。

きっと私たちはこれから先の未来も、ずっと幸せに過ごしていけるはず。近い将来、新たな家族を迎えて。
< 262 / 262 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:749

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
一生に一度の恋をした。 彼との思い出を胸に、新たな夢に向かって突き進もうと思った矢先に判明した妊娠。 それも……三つ子!? 別れたはずの私たち。 三つ子たちのおかげで再会を果たすことができたけれど……? 毎日、三つ子のわちゃわちゃに振り回されています。 ※2026年5月発売のベリーズ文庫 改稿前の試し読みとなります。続きはベリーズ文庫にて お楽しみいただけましたら幸いです。
表紙を見る 表紙を閉じる
たとえ愛されていなくても、好きな人と結婚できるなら 幸せになれると思っていた。 だけど、実際に始まった愛のない新婚生活は つらいことばかり。 愛のない政略結婚だと思っていたけれど……? 実は、愛されまくりの妻でした。 ※2025年12月発売のベリーズ文庫 改稿前の試し読みとなります。続きはベリーズ文庫にて お楽しみいただけましたら幸いです。
表紙を見る 表紙を閉じる
騙されて連れて行かれたお見合いの席で出会った人。 彼とは初対面のはずなのに、私に結婚を迫ってくる。 どうしてこんなに優しくしてくれるの? なぜ愛してくれるの? 彼の一途な愛に疑問が増すと同時に、次第に惹かれていく。 だけど彼の想いには、ある秘密があって……? 記憶の扉が開いた時、彼の一途な想いに胸が苦しくなる。 パイロット×呉服屋の令嬢 お見合いから始まるラブストーリー

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop