旦那様の独占欲に火をつけてしまいました~私、契約妻だったはずですが!~
私が困らないように、本当に事細かに引継ぎをしてくれた。それだけでもう充分なのに、な。
だからこそ彼女のためにも、精いっぱい後任として務めたいと思っている。
次の店舗に行くため、駅へ向かい歩を進める中、少しでも安心してほしくて必死に伝えた。
「私、まだまだ実力不足で織田先輩の代わりを務められるほどではありません。ですが、任されたからには精いっぱい頑張りたいと思っています! なので織田先輩、仕事のことは気にすることなく、元気な赤ちゃんを産んでくださいね」
「姫野さん……」
それでなくとも織田先輩の旦那様は、海上自衛官。出産の時に立ち会えるかわからないと聞いている。子育てだって大変なはず。私のせいで仕事のことまで、心配させたくない。
その思いで言うと、織田先輩は目を細めた。
「ありがとう、姫野さん。……姫野さんがいてくれるから、私は安心して育休に入れるの。今日までどれだけあなたが努力してきたか、一番近くで見てきたんだもの。自信を持って仕事にあたってほしい」
だからこそ彼女のためにも、精いっぱい後任として務めたいと思っている。
次の店舗に行くため、駅へ向かい歩を進める中、少しでも安心してほしくて必死に伝えた。
「私、まだまだ実力不足で織田先輩の代わりを務められるほどではありません。ですが、任されたからには精いっぱい頑張りたいと思っています! なので織田先輩、仕事のことは気にすることなく、元気な赤ちゃんを産んでくださいね」
「姫野さん……」
それでなくとも織田先輩の旦那様は、海上自衛官。出産の時に立ち会えるかわからないと聞いている。子育てだって大変なはず。私のせいで仕事のことまで、心配させたくない。
その思いで言うと、織田先輩は目を細めた。
「ありがとう、姫野さん。……姫野さんがいてくれるから、私は安心して育休に入れるの。今日までどれだけあなたが努力してきたか、一番近くで見てきたんだもの。自信を持って仕事にあたってほしい」