そんな私は…
「そんな事より、警察に志道さんが屋敷にいないと知れば、真っ先にあなた達に疑いが向かれるんだよ?」

「森林の中だけど、万が一に備えて、何処か抜け道とかない?」

「抜け道なら…あります!」

「凪?」

「しかし、結様と花梨様、真凛様は、私達と一緒に此処に残られた方が変に疑われずに済みます!」

「しかし…」

「未成年だから、事情聴取だけで済みますが、族に入ってるとなると…面倒だよ?警察の中には、優しい人もいる。だけど、言い掛かりをつける輩もいる。」

「…ッ!」
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