そんな私は…
賢「…」

「??伝えてないのですか?」

賢「仲間に迷惑だろ…ッ」

「大翔の家も組ですよ?」

賢「大翔の家は正統な組織だろ?」

「貴方の…賢人の家は違うのですか?」

賢「あぁ」

「そうですか」

賢「聞かないのか?」

「聞きたくありません。そんな顔されるのですから、余程の事が無ければ、ご自身からは話さないの分かっていますから」

賢「ははっ‪」乾いた苦笑いをする賢人を見て、

「桜を見に来たので、話は終わりにしますね」
と言ってから、桜に近づく。

桜の花弁を押し花にするのを目的に此処へ来た訳である。
それを遂行するが、うん。桜に届かない。

スー
賢「俺が摘み取るから、どの桜か教えてくれ」

「じゃあ…お言葉に甘えて、あの桜とこの桜あっちのもお願いします。」


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