旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
すごく背の高い女性みたい。この位置からは肩までは何とか見えるけど、顔はよく見えずに更に体を傾けた。
「…あら、こちらは?」
気づいたらしい相手の指先が私に向けられ、ビクッと背中が仰け反りそうになる。その私を振り向いた彼が支え、その腕に掴まる格好で前を向いた。
(わぁ…)
思わず声を無くして相手の女性を見つめる。
凄く上品そうで綺麗な和服姿の女性は、にっこり微笑んでこっちを見ていた。
ほぅ…と溜息が漏れていきそうなくらいに綺麗な人。
この人が皆藤さんの彼女…と納得しても不思議じゃないくらいに美しい。
「…ねぇ、この方は誰?」
ニッコリしながら目線を向けて訊ねる彼女。
問われた彼は迷うように目線をこっちに向け、紹介しづらそうに口を噤む。
どうも私を妻とは紹介しづらいみたい。
そりゃ不倫相手に堂々と奥さんを紹介できる人なんて、いないだろうとは思うけど……。
早く、とせっつく相手に彼は喉を鳴らす。
その喉仏の動きをじっと見つめ、私は思いきって自分から自己紹介するつもりで彼の袖を握った。
「初めまして、私…」
「妻の未彩だ」
「…あら、こちらは?」
気づいたらしい相手の指先が私に向けられ、ビクッと背中が仰け反りそうになる。その私を振り向いた彼が支え、その腕に掴まる格好で前を向いた。
(わぁ…)
思わず声を無くして相手の女性を見つめる。
凄く上品そうで綺麗な和服姿の女性は、にっこり微笑んでこっちを見ていた。
ほぅ…と溜息が漏れていきそうなくらいに綺麗な人。
この人が皆藤さんの彼女…と納得しても不思議じゃないくらいに美しい。
「…ねぇ、この方は誰?」
ニッコリしながら目線を向けて訊ねる彼女。
問われた彼は迷うように目線をこっちに向け、紹介しづらそうに口を噤む。
どうも私を妻とは紹介しづらいみたい。
そりゃ不倫相手に堂々と奥さんを紹介できる人なんて、いないだろうとは思うけど……。
早く、とせっつく相手に彼は喉を鳴らす。
その喉仏の動きをじっと見つめ、私は思いきって自分から自己紹介するつもりで彼の袖を握った。
「初めまして、私…」
「妻の未彩だ」