旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
それ以来、祖母の健康だけが気掛かりで、夢も尻切れとんぼになっていた__。
「俺は、その話を聞いた時、君を本当に優しい人だと思った。
永井さんも君を『いい子』だと褒めていたし、そういう人になら、自分の家の庭を任せてもきっと大丈夫だろうと確信した。
勿論、君を一目見た時に心を奪われたんだ。だから、決して庭だけの為に君と結婚しようと決めた訳じゃない」
誤解をしないように…という相手に目を向け、そのことをまさか彼が聞かされてるとは夢にも思わず__。
「未彩」
ふわっ…と大きな手が私の頬を包む。
その温もりを感じ取りながら、「分かってるんだけど…」と声を漏らした。
「もう心配しなくても、お祖母ちゃんは大丈夫なんだと知ってる。
医師も再発の心配はないと太鼓判を押してくれたし、海外に旅立っても平気なんだろうと思う。だけど……」
闘病生活を送ってた祖母を思うと、まだ何かと安心しきれない。
もしも、自分が海外へ行ってる間に祖母がまた病気にでもなったら…と考えたら、どうしても二の足を踏んでしまう。
「俺は、その話を聞いた時、君を本当に優しい人だと思った。
永井さんも君を『いい子』だと褒めていたし、そういう人になら、自分の家の庭を任せてもきっと大丈夫だろうと確信した。
勿論、君を一目見た時に心を奪われたんだ。だから、決して庭だけの為に君と結婚しようと決めた訳じゃない」
誤解をしないように…という相手に目を向け、そのことをまさか彼が聞かされてるとは夢にも思わず__。
「未彩」
ふわっ…と大きな手が私の頬を包む。
その温もりを感じ取りながら、「分かってるんだけど…」と声を漏らした。
「もう心配しなくても、お祖母ちゃんは大丈夫なんだと知ってる。
医師も再発の心配はないと太鼓判を押してくれたし、海外に旅立っても平気なんだろうと思う。だけど……」
闘病生活を送ってた祖母を思うと、まだ何かと安心しきれない。
もしも、自分が海外へ行ってる間に祖母がまた病気にでもなったら…と考えたら、どうしても二の足を踏んでしまう。