旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
「ご想像にお任せします」
もうなんでも好きに考えて、と投げやりに思い、ぱたっとデスクにうつ伏せる。
頭の中では、この二日ばかりのことが思い出され、どうにも納得ができずに悶々としていた。
実は、昨日も皆藤さんは朝から晩まで仕事と称して家にはいなかった。
帰ってきたのも午後九時を回っていて、さすがに一昨日みたいに酔った雰囲気ではなかったけど、何となく肩を落とし、疲れてる様な気配が窺えた。
そして、やっぱりまたあの香りがしたんだ。
鼻につく様な甘い香りが服から漂い、私は疑うような顔つきで彼を見つめた。
…でも、彼は何も言わずに知らん顔を決め込んでいた。
私が何も質問しないのをいいことに、「おやすみ」と一言挨拶しただけで、さっさと自室へ入っていった__。
(私達、一体何の為に結婚したんだろう)
これなら別に式なんて挙げなくても良かったんじゃないの?…と早くも後悔を始める私は、やっぱり彼の提案を即座にオッケーしなかったのがダメだったのかな…と思い、深い溜息を吐き出す。
もうなんでも好きに考えて、と投げやりに思い、ぱたっとデスクにうつ伏せる。
頭の中では、この二日ばかりのことが思い出され、どうにも納得ができずに悶々としていた。
実は、昨日も皆藤さんは朝から晩まで仕事と称して家にはいなかった。
帰ってきたのも午後九時を回っていて、さすがに一昨日みたいに酔った雰囲気ではなかったけど、何となく肩を落とし、疲れてる様な気配が窺えた。
そして、やっぱりまたあの香りがしたんだ。
鼻につく様な甘い香りが服から漂い、私は疑うような顔つきで彼を見つめた。
…でも、彼は何も言わずに知らん顔を決め込んでいた。
私が何も質問しないのをいいことに、「おやすみ」と一言挨拶しただけで、さっさと自室へ入っていった__。
(私達、一体何の為に結婚したんだろう)
これなら別に式なんて挙げなくても良かったんじゃないの?…と早くも後悔を始める私は、やっぱり彼の提案を即座にオッケーしなかったのがダメだったのかな…と思い、深い溜息を吐き出す。