旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
「はぁ…」
連休が明け、会社のデスクに着いた私は、大きな溜息を吐き出した。
「やぁねぇ」
耳聡くそれを聞いてたらしい桂さんは振り返り、新婚ボケ?と訊いてくる。
「違いますよ」
失礼な、と思いながら不貞腐れ、庭の草刈りで疲れてるだけです、と返事した。
「もう刈っても刈ってもキリがないくらいに雑草があって」
ブツブツ文句を言いながら筋肉痛で身体中が痛い…と嘆く私を見つめ、桂さんは不思議そうな顔でこう訊いた。
「草刈り?新婚旅行には行かなかったの?」
せっかくのお休みだったのに…と言われるが、こっちは式の準備だけで手一杯で、旅行の手配までは出来なかった。
「行きませんでしたよ。連休中ずっと皆藤さんは仕事でしたし、私は庭の大掃除で、朝から夕方まで動き詰めでしたから」
そんな暇があったら家でのんびりしてます、と言うと唖然とされ、一体何の為の新婚なの!?と驚かれた。
「ああ、でも、夜はそれなりに燃えたんでしょ?」
それで筋肉痛になったんだ…とニヤつきながら断定する相手に目を向け、内心「まさか」と返事をしたが。
連休が明け、会社のデスクに着いた私は、大きな溜息を吐き出した。
「やぁねぇ」
耳聡くそれを聞いてたらしい桂さんは振り返り、新婚ボケ?と訊いてくる。
「違いますよ」
失礼な、と思いながら不貞腐れ、庭の草刈りで疲れてるだけです、と返事した。
「もう刈っても刈ってもキリがないくらいに雑草があって」
ブツブツ文句を言いながら筋肉痛で身体中が痛い…と嘆く私を見つめ、桂さんは不思議そうな顔でこう訊いた。
「草刈り?新婚旅行には行かなかったの?」
せっかくのお休みだったのに…と言われるが、こっちは式の準備だけで手一杯で、旅行の手配までは出来なかった。
「行きませんでしたよ。連休中ずっと皆藤さんは仕事でしたし、私は庭の大掃除で、朝から夕方まで動き詰めでしたから」
そんな暇があったら家でのんびりしてます、と言うと唖然とされ、一体何の為の新婚なの!?と驚かれた。
「ああ、でも、夜はそれなりに燃えたんでしょ?」
それで筋肉痛になったんだ…とニヤつきながら断定する相手に目を向け、内心「まさか」と返事をしたが。