涙のち、銃声


別れの夜。


病院から処方された薬を飲み、

ヒロコが昔買ってあげたウサギのぬいぐるみを抱き締めながら眠るその頬を撫でた。


「・・幸せになれよ・・アズサ・・・。」


突き通した嘘、
偽り続けた気持ちがこの時爆発した。


起こさないよう声を押し殺し、
その顔に落ちないよう必死に目を覆い、


アズサの頭を撫で、別れを告げた。














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