初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「オイみんな、ここにあった明日のプレゼン用の資料がないんだ。もしかして紛れてないか、自分の周りをそれぞれ確認してくれ」
「「はい」」
みんな一斉に身の回りの確認を始めた。

「ないなぁ」
「はい」
小さいとはいえ段ボールの箱。
消えてなくなるような物ではないんだけれど。
その後も、みんなが記憶をたどってくれるけれど、3時半以降に段ボールを見た人はいなかった。


「今日ってシュレッダーの日ですよね」
奈々さんが声を上げる。
そういえば、そうだ。
< 134 / 233 >

この作品をシェア

pagetop