神在(いず)る大陸の物語【月闇の戦記】<邂逅の書>
『サリオ!好い加減にしないか!?遊びに行く訳じゃないんだぞ!?』
『やだ・・・・シルバ、怒ってるの?』
『当たり前だ!ディアネテルの体調も優れない、アノストラールもいない、森の結界は誰が結ぶ?君しかいないだろう!?』
『お母様がシルバに着いて行けって・・・そう言ったのよ?女王としての最期の勤めは・・・・自分がやるって・・・』
『・・・・っ!?』
『お母様の命は、もう尽きる・・・・そうなれば、私が女王・・・女王になれば、私はもう二度と森の外へは出られない・・・だから』
ふと、可愛らしい顔を切ない表情に変えて、人でない者・・・妖精と呼ばれる者である少女サリオ・リリスは、騎馬を駆る隻眼の魔法剣士シルバ・ガイにそう言った。
シルバは、砂塵と夜の闇に曇る荒野の彼方を鋭く見つめすえると、僅かに、その紫水晶の右目を細めて馬腹を蹴ったのである。
疾走する黒い騎馬が、更に速度を上げて月明かりの荒野を北へと駆け抜けていく。
『女王の銘なら・・・従うのが守護騎士の勤めだな・・・・』
『ね?だから、怒らないで連れて行ってくれる?』
『仕方ないな・・・そのかわり、どんな怖い目にあっても知らないぞ?俺と違って、君は戦いがどんなものかまだ知らない』
『あら、知ってるわよ。シルバが闇の者を打ち払う姿、水鏡で見たもの』
くったくなくそう言った彼女の言葉に、シルバは、思わず肩でため息をついた。
この妖精の少女は、まだ何も知らないのだ、闇の魔物と戦うことがどれほど壮絶で激しいものであるかを・・・・
『やだ・・・・シルバ、怒ってるの?』
『当たり前だ!ディアネテルの体調も優れない、アノストラールもいない、森の結界は誰が結ぶ?君しかいないだろう!?』
『お母様がシルバに着いて行けって・・・そう言ったのよ?女王としての最期の勤めは・・・・自分がやるって・・・』
『・・・・っ!?』
『お母様の命は、もう尽きる・・・・そうなれば、私が女王・・・女王になれば、私はもう二度と森の外へは出られない・・・だから』
ふと、可愛らしい顔を切ない表情に変えて、人でない者・・・妖精と呼ばれる者である少女サリオ・リリスは、騎馬を駆る隻眼の魔法剣士シルバ・ガイにそう言った。
シルバは、砂塵と夜の闇に曇る荒野の彼方を鋭く見つめすえると、僅かに、その紫水晶の右目を細めて馬腹を蹴ったのである。
疾走する黒い騎馬が、更に速度を上げて月明かりの荒野を北へと駆け抜けていく。
『女王の銘なら・・・従うのが守護騎士の勤めだな・・・・』
『ね?だから、怒らないで連れて行ってくれる?』
『仕方ないな・・・そのかわり、どんな怖い目にあっても知らないぞ?俺と違って、君は戦いがどんなものかまだ知らない』
『あら、知ってるわよ。シルバが闇の者を打ち払う姿、水鏡で見たもの』
くったくなくそう言った彼女の言葉に、シルバは、思わず肩でため息をついた。
この妖精の少女は、まだ何も知らないのだ、闇の魔物と戦うことがどれほど壮絶で激しいものであるかを・・・・