黒王子に恋をして。

瑠奈side

目が覚めると手に温かさを感じた。

見てみると誰かに手を握られている。


梓だ


私の手を握ったまま眠っている。

眠っている顔もとても綺麗で思わず見とれてしまう。





「んっ...瑠奈目覚めたか」





そう言って私の手をきゅっと握る。


ずっと私のそばにいてくれたんだ…





「さっきは…ごめんなさい。来ないでなんて言って」

「気にすんな。あれは俺らが悪かった」





そう言ってゆっくり優しく頭を撫でてくれる。

それが嬉しくて思わず笑みがこぼれる。
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