*HIKARI*
「兄が帰ってきたんです!!」


光が満面に笑みで言ったのは、翌日の朝だった



家の様子を見に行った訳でもないのに
そんなことを言う光に土方が目を見張る


「家に帰っていいですか?」


家に帰ってみれば納得するだろうと
土方が付き添うことにした






「兄上!!」

何度も大声で繰り返し、ケホケホと咳き込み
ペタンと座り込む

背中をさすろうと横に座り
土方が光を見て固まる


ぽろぽろと大粒の涙を流す光を

そっと抱き寄せ、背中をさする


「屯所に戻れば、お前の兄貴がたくさんいるぞ」


光は、土方の胸で豪快に泣いた


それ程我慢をしていたのだと
光を抱きしめる手に力が入る





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