*HIKARI*
「すみません
夢を見たんでしょうね…」

「光、昨日は悪かった
疑ったわけじゃねぇんだ
ただ、疑いを持たれたらいけねえと
はっきりシロだと示したかった…
光の体調にすら気づいてやれなくて
本当にすまなかった」

「クスッ 私、兄上の事で頭がいっぱいで
そういえば、蔵にいれられたんでした」

「忘れてたのかよ!クスッ」


穏やかに話をしながら
土方が光の額に手を当てた


「あー、熱が上がったな…帰るぞ」

ふらつく光を土方が横抱きし、外に出ると
家の壁に背中を預け、腕組みする沖田がいた


「両手が塞がってるところを狙われたら大変だから護衛しろって言われたんで」



何故ここに居るのかを聞かれる前に答えた
ぶっきらぼうな言い方に目を細める
素早く戸締まりの確認をして門を出た



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