キミ、依存症


その日の昼休み、私は先輩の教室へと足を運んだ。


といっても先輩のクラスすら知らなかった私は、端のクラスから順に見て回ったのだけれど。


そういえば、私、先輩の事なにも知らなかった。


知っているのは、学年と名前だけ。


だから探すのにも苦労した。


「あの、佐藤先輩っていますか?」


「佐藤?」


「佐藤康太先輩なんですけど…」


「あぁ、康太ね。ちょっと待ってて」


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