先生と準備室 後編
「ほんと?!」

「んふふ。うん。俺の膝枕ならね」

心配だからね、そう言う。

「っと、その前にお皿の破片集めて
くるね。あのままだと危ないでしょ」

待っててね、と私の頭を優しく撫でて

立ち上がる凌久。

「や…私やるから…」

「ダメ。女の子は危ないこと男に任せて
たらいいの。」

キッチンの方からはガラスが

ガチャガチャと音を立てている。

その後に掃除機の音。

「よしっ!できた」
< 226 / 231 >

この作品をシェア

pagetop