男装王子!






 「…疲れるなー、つっても倒すわけにはいかないし…」



 手荒な真似はしないと、ここに来る前に誓ったばかりではないか。


 相手は屈強なドワーフでもなければ、様々な魔術を操る最強魔導師でもないのだ。


 私の目の前で殺気立っているこの男、コイツは戦闘力的にはただのコバエに近い。




 「『____』」




 私がそう呟くと、花園は失神してその場に倒れ込む。



 「そうなった、なんてただの言い訳だよね」



 ま、お仕事はまだ続きそうだし、しっかり遊んどこっと。



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