甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい
『あなたとキスしたい』
また間宮さんの顔が近づいてきそうになって慌ててその妄想をかき消す。
熱い頬を手で押さえながら読み進めていく。
『その手が私の頬を包む。信じられないくらいに彼の顔が近い。
逃れようもないその至近距離に、思わず喉がごくりと鳴った。
彼の美しい目が私の目をとらえると、苦しくて泣きそうになる。
こんなに甘くてやさしくて自分の気持ちをどこにもっていけばいいのかわからないことは初めてだった。
彼の目が潤み、次第にその顔が近づいてくる。
私はそっと目を閉じた。
柔らかい彼の唇が私の唇に触れ、感動が甘い痺れとなって私の体中を走る。
これは、夢?
ドクンドクンと激しく打ち付ける胸の鼓動が次第に遠く感じていく。
そっと目を開けると私はベッドの上だった。』
なんだ、夢だったの。
「くーん」
ぷーすけの切ない声に現実に引き戻され視線を上げた。
まだ私の胸はすごい速さでドキドキしてる。
キスって。
こんなにも甘くてやさしくて狂おしくて、泣きそうになるような気持になるものなの?
ぷーすけが私の顔を見上げて、首を傾げている。
「私、おかしくなっちゃったのかな」
そんなぷーすけに声をかけた。
間宮さんのことばかりが頭の中を占領していて、しかも彼とキスしたいだなんて本気で思ってしまう自分。
こんなこと、他の男性には全く当てはまらなかったことだ。
少し好きになった人はいたけれど、キスしたいだなんて考えたこともない。
これは、私が本気で誰かに恋しちゃったってことなのかしら。
本気。
これが本気の恋?
また間宮さんの顔が近づいてきそうになって慌ててその妄想をかき消す。
熱い頬を手で押さえながら読み進めていく。
『その手が私の頬を包む。信じられないくらいに彼の顔が近い。
逃れようもないその至近距離に、思わず喉がごくりと鳴った。
彼の美しい目が私の目をとらえると、苦しくて泣きそうになる。
こんなに甘くてやさしくて自分の気持ちをどこにもっていけばいいのかわからないことは初めてだった。
彼の目が潤み、次第にその顔が近づいてくる。
私はそっと目を閉じた。
柔らかい彼の唇が私の唇に触れ、感動が甘い痺れとなって私の体中を走る。
これは、夢?
ドクンドクンと激しく打ち付ける胸の鼓動が次第に遠く感じていく。
そっと目を開けると私はベッドの上だった。』
なんだ、夢だったの。
「くーん」
ぷーすけの切ない声に現実に引き戻され視線を上げた。
まだ私の胸はすごい速さでドキドキしてる。
キスって。
こんなにも甘くてやさしくて狂おしくて、泣きそうになるような気持になるものなの?
ぷーすけが私の顔を見上げて、首を傾げている。
「私、おかしくなっちゃったのかな」
そんなぷーすけに声をかけた。
間宮さんのことばかりが頭の中を占領していて、しかも彼とキスしたいだなんて本気で思ってしまう自分。
こんなこと、他の男性には全く当てはまらなかったことだ。
少し好きになった人はいたけれど、キスしたいだなんて考えたこともない。
これは、私が本気で誰かに恋しちゃったってことなのかしら。
本気。
これが本気の恋?