身ごもり政略結婚

大雅さんの自信満々な様子を見ていると、なにも心配いらないと伝わってきた。

赤池さんの誘いを断っても、結果をひっくり返すくらいの力が彼にはある。


「結衣さんには、大雅もエール・ダンジュも支えてほしい。エール・ダンジュも和を取り入れた洋菓子に力を入れ始めている。いずれ千歳さんのお力もお借りしたい」


私には大雅さんや会社を支える力なんてない。
ただ、全力で自分のできることをするだけ。


「エール・ダンジュのような大きな企業にそんなことを言っていただけるなんて、もったいないです」

「千歳さんは経営のノウハウがなかっただけだよ。そこをうちが埋められればいいと思っている。一緒に成長していけるといいね。もう少し体調が上向いてきたら、また遊びに来て。今度は食事でも」

「はい」


お義父さまの言葉がうれしくて、胸が熱くなる。
私は大雅さんと微笑み合った。
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